2001年3月 第3期生卒業

下肢閉運動連鎖における筋出力様式の解析 
   佐野純香・岡本篤史・菊池みさ・濱田太朗

 

学会発表

37回日本理学療法学術大会( H14.7.4-6 )(静岡市)

下肢閉運動連鎖運動による筋疲労が足部出力に及ぼす影響

岡本篤史、岡田育子、岸田奈瑠美、河村顕治

      (概要)反復性閉運動連鎖運動に伴う筋疲労が足部出力方向にどのような影響を及ぼすかを検討した。健常若年成人男性 12 名、女性 7 名を対象とし、各被験者は検者の指示により10 秒間の休息を含む5 秒間の等尺性収縮を40回試行した。最初の5試行の平均値と最後の5試行の平均値は、男性 27.1 ± 7.3 N / kg15.3 ± 6.1 N / kgで、女性では 21.3 ± 3.8 N / kg13.5 ± 2.2 N / kg であった。足部出力の減少率 最小 / 最大値比率 は、男性 55.7 ± 10.5 %、女性 64.6 ± 10.4 であり有意に減少したが、足部出力方向は有意な変化は認められなかった。最大努力下においては固定が一定であれば足部出力方向および筋電図収縮様式の変化が認められないと考える。

 

38回日本理学療法学術大会(H15.5.22-24

新しい等速性筋力評価訓練器による膝関節伸展・屈曲筋力評価 Isoforce GT-380CYBEX 6000の比較

有木隆太郎、岡田育子、松尾高行、松橋淳、河村顕治

(概要)膝関節に特化して計測設定を簡便化したIsoforce GT-380について従来から用いられており信頼性が高いCYBEX 6000との性能比較を行った。ピークトルク値の比較では両機種間に高い相関を認めた。二つの測定においてCYBEX 6000で求められたピークトルク値に対して、Isoforce GT-380では系統誤差が約10 Nm認められた。両機種間のピークトルク値について厳密な意味でデータの互換性はないと考える。しかしデータの再現性、操作性ではIsoforce GT-380CYBEX 6000と同等あるいはそれ以上と評価できる。