2011年3月 第13期生卒業

荷重立位時のハムストリング筋電気刺激による下肢機能解析

篠塚晃宏、河原由依、倉益めぐみ

 

 

学会発表

静止立位における膝関節運動にハムストリングへの筋電気刺激が与える影響

篠塚 晃宏,河原 由依,倉益めぐみ,河村 顕治

33回臨床歩行分析研究会定例会 平成231211日 福岡県春日市 九州大学筑紫キャンパス

【概要】Blaimontらは閉運動連鎖における膝関節屈曲から60°の範囲であれば、ハムストリングが膝伸展筋として作用することを理論的考察によって推論している。Stewartらは5名の健常人において立位でハムストリングにFESを加えた結果として、膝完全伸展位から膝屈曲20°までは膝関節は屈曲し、膝関節屈曲20°から60°の間では膝伸展が起こる傾向があったと報告している。我々は第31回本研究会定例会において健常若年男性1名において荷重立位で膝関節の屈曲角度を65°から5°ごとに伸展させ、30°までの8条件で両下肢のハムストリングへ電気刺激を行い、膝関節伸展作用の解析を行った結果、膝屈曲65°から45°では膝屈曲が起こったことを報告した。今回我々は電気刺激時の疼痛が少なく強力な筋収縮を引き出せる新たな筋電気刺激装置を用いて、荷重立位下でハムストリングに筋電気刺激を加えることで、ハムストリングの収縮が下肢に及ぼす影響についてより詳細な検討を行ったので報告する。