酒井孝文

足圧分布計測機能を有するトレッドミルによる歩行分析

酒井孝文 河村顕治

日本臨床バイオメカニクス学会誌 31395-3992010

 

ソックスの形状の違いがゴルフスイングに及ぼす影響

酒井孝文、河村顕治、川上真幸

吉備国際大学保健福祉研究所研究紀要第1227-312011.03


 

 

 

松尾高行

前十字靱帯再建術後におけるレッグ・プレス時の蹴り出し力

   -半腱様筋腱( ST )と骨付膝蓋腱( BTB )術式間の比較-

松尾高行 河村顕治 椎木孝幸 小柳磨毅 史野根生

日本臨床バイオメカニクス学会誌 31453-4592010

 

 

 

松本百合美

3次元動作解析と床反力によるベッドから車椅子への移乗介護の構成動作の分析

            松本百合美、河村顕治、塩川満久、住居広士

            介護福祉学 Vol.17 No.2 146-154, 2010

(概要)[目的]移乗介護動作は、近年さまざまな研究がなされるようになった。しかし、移乗介護動作そのものは3次元動作解析に基づいて区分されていないのが現状である。本研究の目的は、ベッドに端座位している模擬利用者を車椅子へ移乗介護する動作を分析し、その構成動作と運動学的特徴を明らかにすることである。[方法]介護者の第2仙椎棘突起部の位置、重心位置、関節運動の3次元動作解析、および床反力の各計測値をグラフ化し、その極値と波形から分割した。[結果]移乗介護動作は、最大で動作要素が異なる変化を示す6つの動作で構成されることが分析できた。[結論]この6つの構成動作は開始から順に、開始期、引き付け期、立ち上がり期、回旋期、着座期、座位期に分割できた。

 

大平高正

変形性股関節症患者の前額面での特徴点を抽出するための歩行解析.

大平高正、加藤浩、池内秀隆、山田健治、河村顕治:

医学と生物学 152(2)57-65, 2008

(概要)研究の目的は1. 変形性股関節症患者の歩行動作を矢状面と前額面から同時に評価し、時間的・空間的要素を含んだ力学的特徴点を抽出すること、2. 運動力学的指標と運動学的指標の両指標の特徴を抽出すること、3. 運動力学的指標と運動学的指標をあわせもつ複合的指標(関節パワー)と力学的特徴点との関連性を検討することである。対象は変形性股関節症患者12名(OA群)、コントロールとして骨・関節疾患、中枢神経疾患、循環器疾患の既往のない健常女性11名(健常群)とした。OA群と健常群における各パラメーターの比較では、OA群のFx1、最大モーメント、%Fz1モーメント、Fz1モーメント、歩行速度、平均角速度、最大関節パワーは、健常群に比べ有意に低値であった。OA群のFx1-Fz1Fx2-Fz2%最大健常モーメント時間、%最大関節パワー時間は健常群に比べそれぞれ有意に高値であった。目的変数をFx1-Fz1、説明変数を最大モーメント、角度変化、平均角速度、最大関節パワーとした重回帰分析では、最大関節パワーのみ有意性が認められた。目的変数を最大関節パワー、説明変数を最大モーメント、角度変化、平均角速度、歩行速度とした重回帰分析では、角度変化のみ有意性が認められた。

 

The electrophysiological features of the hip abductor muscles during gait in patients with hip joint osteoarthritis.

Takamasa OHIRA, Hiroshi KATOU, Kenji KAWAMURA:

MEDICINE AND BIOLOGY 152(3), 83-87, 2008

(概要)研究の目的は先行研究において筋の質的指標とされるパワースペクトルと関節パワーとの関連性を検討することである。対象は変形性股関節症患者11名(OA群)、コントロールとして骨・関節疾患、中枢神経疾患、循環器疾患の既往のない健常女性11名(健常群)とした。OA群は健常群と比較し、低パワー変化量、最大関節パワーは有意に低値であった。また両群共に最大関節パワー発揮時は遠心性収縮であった。各周波数帯域パワー変化量と最大関節パワーとの関連性については、OA群では高パワー変化量と最大関節パワーに有意な関連性が認められた。健常群では中パワー変化量と最大関節パワーに有意な関連性が認められた。